ママ、抱っこして！！僕を抱っこして！！

女は心底強いし

女は男をも生むのだ

久しぶりに通りすがりにお母さんと子供にかかかわった

昨日、『龍と繋がるトークライブ』の会場の下北沢に向かうため

恵比寿駅から
山手線で渋谷に乗り換えようとしていた
下北沢は渋谷から井の頭線ですぐだ

恵比寿の
階段を降りていくと
なんと
赤ちゃん抱っこしてるお母さんの横で
２歳くらいの男の子が倒れているではないですか！！

うわ！

でも
お母さんの様子からして
緊急のそれではなさそう

どうやら
２歳の子は
お母さんに抱っこしてもらいたくて
ホームに倒れこんで動こうとしないみたいだ

それにしても
ホームの階段の真下

みんな一瞬ジロジロと見ながらも
通り過ぎていく

私はいったんはホームに並びながら
気になって声をかけた

『ああ、僕こんにちはー
疲れちゃったねー
お母さんに抱っこされたくなっちゃったねー

・・お母さん、だいじょうぶですか？
なにかお手伝いしましょうか？』


男の子とお母さんにそう
言った


『ありがとうございます
もう眠たくて一度ひっくりかえるともうこんなふうに起きないんです
私あちらの電車に乗らなくちゃならなくて・・』

と私が乗る渋谷とは反対方向の電車を指さした

そか

私が抱っこしていっしょに電車に乗るわけにもいかないな

『この子には
どうやっても歩いてもらわなきゃならないんです』

そうだよな
お兄ちゃん、頑張れ！

赤ちゃんを抱っこしているお母さん
頑として倒れて起き上がろうとしない
男の子

その時私が乗るはずの電車がホームに入ってきた
降りてくるすごい人

踏まれちゃう！
危ないよ！

『もうここにいるわけにはいかないでしょ、どこか安全なところに
いったんうつりましょう
私、お兄ちゃんを抱っこさせてもらってもいいですか？』


『ありがたいですが
泣くと思うんです』


『どっちにしても
このままここで
泣くならちょっとの間
我慢してもらいましょ！
お母さん、いきますよ！
お兄ちゃん、ごめんねー
おばちゃんに抱っこさせてねー


私はスーツケースを角に寄せ
よいしょ、と男の子を抱き上げた


『あ、あの、荷物あのままで大丈夫ですか？』

『ああ、大丈夫、大丈夫
スーツケース持ってく人いないでしょ
ほうれ、お兄ちゃん、あっちいくよー』



『ぎゃー！
いやぁぁぁぁぁ
ママがいいーーー

ママがいいーーー！』


彼は急に知らない人に抱き上げられて
渾身の力を振り絞って
抵抗する


私は暴れる怪獣くんを落とさないようにホームを走った
２歳くらいの子ってこんなに重たいのね
彼もまさか知らない人にに抱き上げられるなんて想定外なので

びっくりして暴れる暴れる！

みんな一斉に見る！


そんな中、
暴れ、泣きわめく子を抱いて落とさないように
ホームの中程の安全なところまでまで走る

ようやく
人に踏まれないところまで
きてから彼をそっと下ろした


『さあ、ここなら安全よ
存分に泣きなさーい！

じゃ、お母さん、たいへんだけど
頑張ってね
応援してます
子育てありがとう！』


私は
元いた場所へ走った

ほどなくそこへ
次の電車がホームに走りこんできた

私はその電車に飛び乗った

私はこれから
幼い年子の男の子を連れて混雑する山手線に乗らなきゃならないお母さんの気持ちを思い

それから
ホームの真ん中で
力尽きて寝っ転がる男の子の気持ちになった

抱っこをしてもらえない

お兄ちゃんの気持ちになった

僕はある日お兄ちゃんになった
よくわからないうちに
ママは赤ちゃんのものになった
いつも抱っこしてくれたママはもう僕を抱っこしてくれない
お出かけしてもママは僕を抱っこしてくれない

疲れちゃった
疲れちゃった
ママ抱っこしてー

でも
ママは赤ちゃんを抱っこしてる
僕お兄ちゃんだから我慢しなきゃならない

僕
疲れちゃった
疲れちゃった
僕、もう動けないよぅ
ママ、抱っこしてー

僕は起き上がれないほど

疲れちゃった

地面は冷たいよぅ

ほっぺが冷たいよぅ

早く抱っこしないと

僕冷たいよぅ

そんな彼のせつない気持ちが
どーんと流れこんできた


わかっているのに
どうしようもない気持ち
身体も動けない
動きたくない
こうして抵抗することしかできない 

そんな声が頭にリフレインしているうちに電車はあっというまに渋谷に着いた

お母さんが抱っこできるのは歩けない赤ちゃんひとりだけ 

（だから赤ちゃんはおんぶしなさいよ！

とかいう意見はまた違うのでここではなしね）

こうやって

お母さんは

命を守る

強くもなるし

腹もすわる

だけど子供にとっては

寂しい思いしかない

お母さんに愛されない、とか

弟ばっかり可愛いがる、とか

私は愛されない、とか

言われちゃうんだよなぁ

お母さん、必死で子育てしてるのになぁ

 

このブログを思い出した

・・ぜひ読んでみて欲しい！！

これは

全国ロードショー

『あやしい彼女』の一部に使われたのだ

いまでこそ

いろんな子育てのやり方があるよ、って

教えてくれる人があらわれたけれど

まだまだ

お母さんが子供を育てる世の中

それをどこかで

ちょっとでも

手伝えたらいいな

駅のホーム

二人の幼子を連れたお母さんが

途方にくれている

私はほんのすこーし

あの人たちの人生に関わった

私が関わるまでにも

たくさんの人がそこを通り過ぎていったろうに

みな、どうしていいかわからないし

時間もない

私はまったく

余計なお節介なのかもしれないが

それでいいさ

どうかあの親子が

無事におうちへ

帰りつきますように

私たちは

ああやってお母さんに育てられたんだなぁ

お母さん、ありがとう

世の中のお母さん、ありがとう

私はこうしてあなたのおかげさまで

いまこうして生きています

龍と繋がるトークライブの詳しい話はまた

写真が揃ってからアップしますね

あんなにたくさんの龍さんが

キラキラ喜んで踊ってたのはめったに見れない光景でした！

素晴らしい夜があけてもなお

私の龍さんが喜んでる！！

だよね、喜びだよね

 

あ、ケンスケさんがブログアップしてくれてる！！

読んで読んで！

今日の日にありがとう

すべては完璧！！

あなたを愛してる♡

生きていてくれてありがとう

だいじょうぶ

だいじょうぶ

ぴこ

らぶ♡