ある木曜日の夜、遅くに出張から戻ってきた彼。
週末は彼はゆっくりしたいだろうから・・・
子供たちの様々な送迎などの予定だけ伝えて、好きに過ごしていいよ!!と伝えると、
「週末は僕たちはパリにないよ!!」と。
言っていることが全く分からない(笑)
数分後、私が理解したのは彼はサプライズ ウィークエンドを企画していたこと。
嬉しいけれども・・・素直に喜べない私。
週末、子供たちの予定は詰まっていて、一体どうしたらいいの?
食事の準備は?
抵抗してみたものの・・・
金曜日の朝に子供たちに週末のことを伝えると、
「うわ〜〜〜ラブラブ旅行!!さみしいけど、楽しんできてねえ〜〜!!」と
満面の笑顔で言われてしまい、覚悟を決めました(笑)
まあ、とにかく金曜日は朝から倒れそうなくらいに様々な準備があり、もう息切れ状態。
友人ママたちに協力のお願いをしたり、子供たちと一緒に過ごしてくれるシッターさんに細かい連絡を入れたり。
私たちは家族、親せきが全くそばにいないので・・・
こういうときは、管理人さん、シッターさん、友人たちに頼るしかないのです。
ほとんど寝ずに迎えた土曜日の朝。
私たちはニース行きの飛行機に乗り・・
ついた場所は私たちが結婚式を挙げた、
サン ポール ドゥ ヴァンス。
実は彼は行き先も内緒にしたかったのですが、金曜日に航空会社から事前チェックインのお知らせが私のメールに届き、ばれてしまいました(笑)
滞在はラ コロンブ ドールという小さいけれども、素敵なホテル。
ホテルの至るとことに著名なアーティストの作品が飾られています。
飛行機のトラブルで3時間遅れでホテルに到着。ランチタイムは逃してしまったけれど。
でも、簡単なものなら出せますよ!!ということで、ワインを飲みながら、夕方にランチ。
ランチ後は昼寝・・・大爆睡。
そしてディナータイム。
まだテラスが気持ちのいい季節。
ホテルの宿泊客や、常連のお客様でにぎやかです。
二人でゆっくりと話をするのはいつ以来かなあ?
ここ数か月は会話はほとんど“業務連絡”状態でした(笑)
家族で過ごす時間と二人で過ごす時間は違うのだと、こういう時に感じます。
業務連絡ではない、たくさんの大切な話が出来ました。
そして、また大爆睡・・・
翌日は結婚パーティーをした海岸沿いのレストランに予約を入れていたのですが・・・
なんと、マラソン大会でお店の前が完全に通行止め。
15時過ぎまで通れないと警察官に言われ・・・・
あきらめる。残念・・・
またホテルでランチをし、サン ポールのヴィラージュを散歩しました。
お店が変わったり、ギャラリーがお土産屋さんになってたり、変化を感じながらも昔のままの石畳を歩きます。
子供たちあてのポストカードに使った写真。
ここは彼が子供時代を過ごした場所でもあり、私たちの大切な思い出の場所でもあり・・・
実は子供たちも一緒にここを訪れたのは、2011年の“10年目の再結婚式”の時。
あれからあっという間に6年が過ぎてしまい・・・
今度は5人でまた来ようと計画中です。
ホテルのレストランの中にはピカソ、マチス、シャガールなど、様々な美術館にあるような作品がさらっと壁に飾られています。
今回はまだ陽気もいいので食事はテラスでしたが、冬場はホテルの中のレストランで。
ピカソのこの絵の下で、私たちは付き合って初めての年越しディナーをしました。
まだ私は会社員で・・
年末の収録を終えて、そのまま成田に向かいニース空港に到
着。
義両親の家に滞在させてもらっていたのですが、年越しはこのレストランでした!!
プール。
こちらはマティスの作品
多くのアーティストが、食事や宿泊代のかわりに寄贈したり、置いていったらしいと言われています。
また、著名な建築家や政治家をはじめ、映画スターたちも集った場所だそうで、実際に滞在しているときにも、いろいろな方がテラスで家族と、仲間と食事をしていました。
私はお顔が全く分かりませんでしたが(笑)
そんなヒストリーも、さらにこのホテルを魅力的にしているのでしょうね。
彼がサプライズでプレゼントしてくれた週末。
ひたすら食べて、寝ていた私ですが、まさに彼がのそんでいたのが私が休めるように・・ということだったらしい。
彼はそのまま仕事のために南仏に残り、私はパリへ。
すでにニースの空港で「飛行機が遅れませんように。子供たちのピックアップに間に合わないので」と時計とにらめっこ。
あっという間に現実に戻ってしまいました。
あ〜〜〜私は貧乏性だなあ。
時々、こうしてサプライズをしてくれるのはとってもとっても嬉しいのですが・・・
今度からはもうちょっと早めに言ってくれた方が助かるんだけどなあ〜〜と心の中でちょっとばかり思っております。
皆様連休はいかがでしたか?
どうぞ素敵な1週間になりますように。