◎前回のお話





初めての受験日、全てのテストが終わる時間に迎えに行った。

待ち合わせの場所に着くと少しして息子が来た。

車に乗り込みドアを閉めると座席にもたれかかった。

『どうだった?』

と聞くと『うーん…』と言う。

『マークシートは全部埋めた?』

『うん。』

受かっていても受かっていなくても先ずは練習。

そんな気持ちだった。


それから少しして高校からの合否の通知が我が家に届いた。

これで受かっていたら息子を自信につながるだろう。

手紙を開封するのは息子に任せた。


息子は自分の部屋に行き開封する。




戻って来た息子は静かに私に手紙を渡した。


そこに書かれていたのは『不合格』の文字だった。


『大丈夫!想定内!ちゃんと授業受けてないんだから仕方ないよ、ね?』


息子が最初に受験をしようと思っていた高校も滑り止めとして受けたがこちらも結果は『不合格』


周りの友だちは受かっていたようでとても落ち込んでいた。

『行こうと思ってる高校じゃないんだから、これからまた頑張ればいいよ。』


そう声を掛けたが2つ落ちてしまった息子は焦った様子だった。


それから少しして息子が急に


『やっぱり県立の受験辞める』


と言い出した。



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