手術の直前まで仕事をしていた私。

 

月曜日に入院し火曜日に手術

だったのですが、

その直前の土曜日曜は

愛知県一宮市で行われた

ドリームベースボールに参加して

おりました。

 

 

いつもご一緒する先輩方には

病気のこと、手術することを

直接ご報告させて頂きました。

 

「ちょっと手術してきますわ」

と、そんな感じで。

 

 

仕事に水を差したくなかったですし

深刻に受け止めて欲しくなかったの

です。

 

お酒こそは流石に飲みませんでしたが

あとは全く普通に、いつも通りの私で

愛する野球を楽しんできました。

 

 

 

後になって知ったことですが

 

イベントのスタッフの方には

妻が事前に連絡してくれていて

「私の現在の体調は全く心配ないので

普段通りに接して下さい。

アルコールだけは飲まないよう、

そこだけは目を光らせておいて

下さい。」

とお願いしてくれていたそうです。

 

妻は、その他にも

ごく親しい方々と、お仕事でお世話に

なっている方への連絡を

私がいない間に全て済ませておいて

くれていました。

 

私が妻に言われた事は

「特別にお世話になっている

野球界の先輩方へは

直接あなたからご報告して下さい。」

ということだけでした。

 

 

余計な神経を使わせたくない

という妻の心遣いだったのだと

思います。

 

 

そして息子たちは

入院に必要な物の買い物に行き

パジャマから下着、ガウンや履き物

まで全てを揃えてくれていました。

二人して、色々な所を廻って

丁寧に選んでくれたようです。

 

 

 

仕事を終えて家に帰ると

家族は笑顔で迎えてくれました。

 

荷物のパッキングも全て終っていて

 

「ただいま!」

「おかえり!」

「明日は早いからもう寝たら?」

「うん。でも、荷物は?」

「もう出来てる。」

「そうか、分かった。じゃぁ、寝るわ。

ありがとな。おやすみ。」

「うん、おやすみ~。」

 

そんな風に、いつも通りの

大島家の空気感のまま

この日の夜は終わり、

あっという間に入院の朝を迎えた

のでありました。

 

 

 

その時は気がつかなかったというか

やはり、気づく余裕が

なかったのでしょう。

 

今にして思えば…ということが

たくさんあります。

 

全てが、家族の心遣いだった

のですよね。

私が何も心配することなく

安心して入院できるように、

安心してすっと眠れるように、

という

 

さり気なくも、大きな家族の愛情。

 

 

今、改めて

今だからこそ、尚強く

ありがたく感じている私です。

 

 


2016年11月13日


今にして思えば