みなさま、ニューヨークからこんばんは。

もう一度だけ、こちらの続きです。

〇〇は一生の宝物

 

ご質問をちょうだいした、娘の学校選びについてです。

 

＞「きょうだいができなかった時のことを考えて、家族ぐるみで一生のおつきあいができる友だちが作りやすい学校」とは具体的にはどのような学校でしょうか？

 

あくまでわたしたちの考えたことですが、今日はそれについて書きます。

 

 

 

 

その学校は、わたしたちにとっては、

一学年の人数が少ない、

キンダーから高校まで

13年間一貫の学校、

しかも女子校でした。

 

長年同じ顔ぶれで一緒に学べば、家族ぐるみで仲良くなります。

しかも女子校なら、みんな姉妹のように育つ。

 

アッパーイーストには７校女子校があります。

男子校は５校。

 

私立校に関してアッパーイーストでは別学が主流なのです。

女子校は７校とも13年間一貫です。

 

大学進学率も全米的にみて秀でて高く

チョイスはたくさんありました。

 

が、人数が少ない（学年50人前後）ということは、弱点にもなります。

その学年のグループに

溶け込めなければ、

濃すぎる関係で

苦労をすることになります。

 

なので、ダイバーシティ（学生の多様性）に力を入れている学校を選びました。

 

 

 

その学校は、７校の中では最もダイバーシティに力を入れている学校です。

ふんだんな助成金を用意し、

金銭的に恵まれない家庭の子たちを

全体の20％近く受け入れていました。

 

※文房具、ランチ代、課外授業代、旅行代全て授業料に含まれます。そのため鉛筆一本持参する必要がなく、恵まれない家庭の子たちは不必要なことで競争する必要がないのです。また小学校までは制服がありました。

 

中学で、全体の10〜15％前後の生徒が入れ替わります。

ここで、さらにダイバーシティの幅が広がります。

 

外部から、それまで公立校で秀でた成績を修めていた子たちが加わります。

ニュージャージー州やブロンクス、クィーンズなどから通って来る子たちが入ってきます。

 

一方、内部からは、共学や、全寮制の中高に移る子もいます。

 

ただ私立校に入れば、

15年前でも年間の授業料は300万円。

毎年7％前後上昇していきました。

 

それもあって、わたしは最後まで13年一貫で学べる大学が研究の一環でやっている共学に入れたいと思っていました。

 

女子校ってどうなの？　と、自分がずっと共学で来たのでわからないというのもありました。

 

また、後者はラボスクールで無料です。

 

ただ、英才教育の一環なので

常に教育方針が変わる可能性があります。

 

入学に際するテストも、当時は、スタンフォードビネという、スタンフォード大学の英才教育の先陣教授によって作られたものを受けました。

私立校のテストとは違うものでした。

 

学校で子供たちはあくまで実験台です。

 

教育方針は常に変わる。

常に見学の先生たちが来る。

撮影をされる可能性もある。

 

最後まで夫婦で意見が分かれました。

 

入学に際し、その実験台であることにサインをさせられる欄がありました。

それを見て、気持ちがひるんだのは確かです。

 

 

結局、夫のこの一言で決まりました。

「きょうだいができなかった時のことを考えると、女子校なら、家族ぐるみで一生のおつきあいができる友だちが作りやすい」

 

それに、ラボスクールには教室に窓がありませんでした。

それも可哀想な気がしたのです。

 

13年間の女子校生活については

過去記事などをご覧ください。

 

結果、娘にとっては大正解でした。

家族の延長と言って良い

素晴らしい友だちに恵まれました。

 

女子校は共学と違い、当たり前ですが男子たちがいません。

数学や物理が一番得意な子も女子。

リーダーシップを取るのも女子。

 

力仕事も安易に頼れる男子はいません。

すべて女の子だけでするのです。

 

そのおかげでしょうか。

普段はそれほど親しくなくても

いざという時団結する。

 

そんな素晴らしい学年に成長し

今でもフェイスブックのグループがあり

情報交換をしています。

 

その他、女子校に13年間通い、何がよかったかというと。。。

 

一生ついてまわる女子同士の

ネチっとしたり、嫉妬しあったり、

時に舵取りが難しい関係が上手になること。

 

また、卒業生たちのネットワークが強く

その父兄や夫たちのサポートも尋常ではない強さです。

 

就職に際しては

友だちの家族同士が助け合ったり

友だち同士で会社をスタートさせたり。

 

同窓生たちのネットワークはなかなかに強固です。

 

もちろんおつきあいは一生続きます。

 

反面、男子たちとのおつきあいが苦手になる可能性もあります。

確かに娘はいまだにこれといった彼もいません。笑

 

が、中高の頃からいつも気軽に話せる男友だちはいます。

 

今はそれでいいんじゃないかと。

彼は、焦ることはない。

 

彼と二人だけの世界を作ってしまうより

今は「仲間」作りが大切。

 

そんな気がするのです。

 

一人っ子

暖かく見守っていきたいと思っています。

 

まずはみんなが健康で

夫婦円満、仲良く長生き。

それが一番のこども孝行かなと。笑

 

 

追伸/

わたし自身は高校までは（日本の）公立共学に通いました。が、小学校と中学校は学年80人とわりに小さな学校に通いました。そのメリットは多大でした。今でも小中の友人たちとは繋がっていて本当に仲良しです。

 

学校の規模とかは重要な気がします。公立か私立かはあまり関係がないと思います。

 

 

 

 

 

 

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