私は当ブログを開始して以来、ほぼ毎日更新していたのだが、ここ最近はその数が少し減っている。

よくある「プライベートが忙しくて」だとか「仕事が立て込んで」というわけではない。いや、仕事はそこそこ大変な時もあるのだが、そういう時でも今まで何かしら料理を作ってブログを更新していた。

しかし最近のていたらくっぷりと行ったらどうだろうか。たいして更新もせずに、読者様がどんどん離れていっているのを横目に見ながら、それでもやはり更新しないのである。


そう、私はいま、お料理イヤイヤ期なのだ。


《お料理イヤイヤ期とは》

【料理が作りたくない。納豆ごはんでいい。卵かけご飯でいい。レトルトカレー好き。お惣菜大好き。半額のお惣菜はもっと好き。寿司も半額なら買っちゃう。そんな状態】


こうなってくると、いよいよ私の存在感は微妙なものになってくる。私は毎日料理を作ることで「ちゃんと料理するいい旦那ですよ」ということを、それとなく全世界に発信していたのだが、料理のしない私というのは、ポンコツそのものである。

脱いだ服はその場に脱皮状態、アイロンかけといてと言われたシャツを1週間放置し、時には内緒でそのままクローゼットに入れ、また、足はくさく屁もくさい。

時々ありがたいことに「木村さんみたいな旦那さんが欲しい」という、お世辞だとはわかりつつも嬉しい言葉をいただくが、それは私が自分のいいところしか発信せず、あたかもいい旦那のように装っているだけだ。

その唯一のまともなポイントである料理をしない私は、ただの太った32歳で、もはや打ち上げられたトドと同じような感じである。その他諸々の家事を妻に任せているため、実質私は何もしないゴミ虫のような存在になってしまった。

最近は「帰ってもご飯を作りたくないので自由にしてください」と妻にメールを送ったりするのだが、それに対して嫌味を言われたりすることはない。

仕事を終えて、どこかで外食を済ませて帰ってきた妻は、むしろとても楽しそうな顔をしている。そしてこう言った。


「大戸屋は素晴らしいところだった」と。


大戸屋に勝てるわけがないだろう、という気持ちが湧き立つと同時に、このままでは自分の存在意義がなくなることも感じた。

私は再びキッチンに立った。手始めに作ったのは簡単なスクランブルエッグ。人類にとっては大したことのない料理かもしれない。しかし今の私にとっては、偉大なる一歩なのだった。



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