本文に入る前に、皆様に
少しご説明をさせて頂きます。


私はこの記事を書くにあたり
アメンバー限定記事にすべきか
どうか、かなり悩みました。

考えた結果出した結論は
皆様に読んでいただこう
でした。


この時の私の正直な感情を
ご説明することにより、
患者と医療に携わる皆様との間の
理解が深まることに繋がるといいな
と考えたからです。

そして
決してお相手を責めることが
目的でないこともご理解の上
お読みいただきたく、どうぞ
よろしくお願い申し上げます。


では…本文に入ります。




手術後2〜3日間の痛みは
硬膜外麻酔が使えなかったことも
あり、私の想像を越えていました。

妻は
私が「痛い!」と言うのも
「やらない!」と努力することを
放棄する姿も

"初めて見た"と言っていました。
"ショックだった"と言っていました。


時間をはかりながら
痛み止の薬を使っていただいて
いましたが、それでも辛く

歩くどころか
起き上がる姿勢をとることも
寝返りをうつことも
断固拒否する私に

看護師さんは、こう聞きました。


「痛みますか?そのお痛みは
一番辛い時を10とするならば
今はいくつ位ですか?」


私は、その瞬間
怒りの感情がわいてしまったのです。

その時に発した言葉は覚えていない
のですが、怒りの感情が爆発して
しまったことだけは、はっきりと
覚えています。


妻が、その時の私の言葉を
教えてくれました。

「俺はねぇ!
いつも痛みを抱えながら必死に
生きてきたんだよ!
そういう仕事をして、ずーっと
生きてきたんだよ!
だから一番の痛みが何なのか?
って聞かれたって答えられない!」

そう言ったそうです。


そんなことを言ったのか
と、自分でも驚きました。

妻も、私が何故怒っているのか
理解できず驚いたそうです。


「そういうことじゃないのよ。
看護師さんは、あなたの痛みを
心配して下さって、何とかして
あげたいと思って、聞いて下さって
いるのよ。
ストレッチャーからベッドに移る時
物凄く痛かったって言ってたでしょ?
その時より痛いの?
少しは軽くなったの?」
と、妻がフォローしてくれて

「それよりは少しはいい」
と答えたそうです。



妻は何度も手術の経験があるので
「どのくらいの痛みなのか?を
確実に知る為に、お医者様も
看護師さんもよく使う表現よ。」
と説明してくれました。


冷静な時ならば
そして、今ならば
勿論分かるんです。


でも
あの時にカッとしてしまった
自分も確かにいたわけで…

それは私だけかもしれませんが…

そういう感情になってしまった私
のお話をお伝えしようと思いました。



そしてお詫びもしたいと思います。


あの時担当して下さった看護師さん
本当に 本当に ごめんなさい。