シカゴからロスへ引っ越した友人から、ここのは旨い、と教えてもらっていたファストフード店があった。

 

カリフォルニアを中心にアメリカ人たちに大人気のバーガー屋、

In-N-Out Burger(インアンドアウトバーガー)

 

 

ネバダへ引っ越してきたある日、旦那に連れられてこの店にやってきた。ドライブスルーは長蛇の列。駐車場もあいていればラッキーと、その人気ぶりがうかがえる。

 

 

メニューはシンプル。

ハンバーガー

チーズバーガー

ダブルチーズバーガー

フレンチフライ

飲み物(ソフトドリンク・シェイク・コーヒー・ミルク)

 

のみ。よほど自信があるのか、バーガーは3種のみなのだ。

 

 

食べて一番驚いたのは、フレンチフライである。食感がイモ、味がイモ、ものすごいイモなのだ。いつも食べていたポテトってほな、あれなんやねん、というくらい全く違うのだ。

 

 

この週末、もっかい食べたいと店へ向かって厨房を見ておどろいた。

 

ごろっとまんまのジャガイモが厨房に見える!!

 

なんと、この店の厨房端でイモを洗い皮をむいているのだ。

その皮をむいたイモが、中央に運ばれてくる。すると、若いお兄ちゃんが、銀色のなんやらカポっとはまる器具にイモのせて、レバーを引く、すると

ジャっとイモが細なって落ちてくる。

 

そう、つまり冷凍ちゃいますねん

 

 

カットされたイモは、水にさらされ、ボウルに入り、左横の赤いバーのついたフライヤーの中に入れられて揚げ始めるのだ。

 

イモ兄ちゃんは、頃合いを見計らって、フライヤーからイモを取り上げ、出来立てゾーンに置き塩をかける。出来立てゾーンには、箱入れボーイがスタンバイしていて、さっと箱に入れて出荷待ちとなるという

 

イモ導線半端ねぇ

 

 

イモだけでない。よ~く見ると、奥でトマトを洗っている人がいる。バンズを運んできている人がいる。お肉のパテかて冷凍ちゃいますねん。

 

 

さっき洗ってカットした野菜が、袋から出したバンズが、すぐ商品になっている。そのフレッシュ感がファストフード店のバーガーの味をほんまもんに仕立て上げていたのだ。

 

見よ

このバーガーの野菜たちの角のある切り口を

 

そして

この本来のイモの素揚げの姿を。

 

 

店員たちも行儀よく、きびきび動く。「へ?はい?」とかだるそうなやつは一人もいない。

 

ちょっと調べてみるとhourly payつまり時給がすこぶる良いらしい。アメリカのファストフード店の時給の平均が約$8に対し、インアンドアウトは現在$11~12らしいのだ。

 

日本円にして時給1300円て、ものすごい払いのいい雇用主である。従業員の働きもそら気合い入るわなぁ、と思っていると、なんと店長になると、最低でも年収1000万円が約束されるという。

 

 

夢あるわぁ。

 

日本には5年ほど前にテストマーケティングで4時間だけ販売したことがあるインアンドアウト。日本進出が現実になってくれるとエエなぁ、とイモを頬張りながら思ったのである。

 

 

 

 

 


ここのん食べたら、他のはエエわとなるほどの旨さ。