ファッション雑誌も学生の時は毎月買っていましたが、社会人になると美容院で読むくらいになってしまった私
その代わり?に、最近は野村総研が毎月発刊している『金融ITフォーカス』が、最新の金融×IT事情がよくわかるのでお気に入りです
今月号の中で”キャッシュレス社会”について書かれている記事がありました。
もちろんこれを行政が無視している訳ではありませんFintech(金融とITテクノロジーの掛け合い)が期待される中、金融庁と経産省がキャッシュレス化プロジェクトを進めているところです。
また、省庁を超えて2020年オリンピックパラリンピックまでにキャッシュレス決済の利便性・効率性の向上を図ることを”日本再興戦略2014”でも提言されており、やる気は満々
ただ、記事にもありましたが、キャッシュレス化された先の世界がどんなものになるのかふわっとしすぎていて、私たちの生活にどんなメリットがあるか提示が足りていない現状があります。メリットを引用してまとめると...
個人のメリット現金を持ち歩かなくて良いため盗難や強盗などのリスクが下がる。不正利用された場合にもすぐに利用を止めたり、追跡して取り返したりすることが可能。
店舗のメリットレジの現金と帳簿を付き合わせが必要がなくなり、会計や財務管理も電子化され、納税まで自動化することが可能になり作業負担が減少。
行政のメリット徴税の効率化が図られる。年金や給付金の交付も効率化される。行政上の支出や、政治家への献金なども明確に記録が残るため、行政の透明化にも寄与する。
社会全体のメリットキャッシュレス化により効率化で生じるリソースを新たな分野へ振り向けることが可能となる。個人消費が増加し経済活性化が図れる。
こう見るととても良さそうな仕組みに見えますね笑
ただ課題も色々あります
個人のデメリットとしては、いくら利用したか現金と違ってわかりにくいし、店舗のデメリットはデビットカード、クレジットカード、電子マネーを加盟店端末をそれぞれに用意しなけれなりませんまたデビットカード、プリペイドカード、送金サービスは金融庁、クレジットカードは経産省といった具合に各種決済サービスの管轄官庁が別なことも遅れをとる理由となっているようです(改善の余地がありそう)
実は1人当たりのカード所有率が7枚以上と世界でも高い割合を誇る日本人ですが、多くの人が現金決済を好みます
カードは持ちすぎると良くないという風潮があるのと、やはりカードは感覚が麻痺し使いすぎる可能性が高いことを懸念しているのでしょう。
ただ最初は抵抗があるでしょうが、この辺は慣れな気もしますね...
モバイルPOS システム(レジのところにあるスマホかざすやつ)導入への各種補助金制度や、地域金融機関におけるモバイル決済の仕組みを活用した地元商店街振興、クラウド会計データを活用した円滑な融資の実施も全国で行われつつありますが、都道府県や国はこれを後押ししていくべきだと思います
さらにキャッシュレス化が進み、為替等の問題を乗り越えれば、いつか世界の通貨統一も実現するかもしれませんそしたら便利になるなぁ
どんどん時代は進んでいきますね